約 6,939,314 件
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/94.html
「馬鹿な…ありえぬ」 500年の時を生きる吸血鬼が茫然とつぶやく… 「空間そのものへの降魔儀式…そんなもの、ありえるはずが無いのだ!」 そう、今、世界は変貌したのだ。赤き月の昇る異世界、魔の領域へと! ロードブレイザーの消滅より2年、世界に新たな危機が訪れる。 赤き月の昇る異世界、そこに現れた、新たな魔物。奴らには、通常の武器は通用しない。その名は、エミュレイター。 そして元ARMSの3人の新たな出会い。彼らに共通することはただ1つ… 名もなき小さな村で男は出会う。 「離れて!こいつらはただの魔物じゃない。通常の武器は通用しないわ!」 「あの女の持つ剣、わずかに違うが、あれは…」 雪降る町にて少女は出会う。 「うお!?また異世界か!?って何でこの世界にエミュレイターがいるんだよ!?」 「あの人が持ってる剣ってまさか…」 そして、かつて、世界を救った兄妹の眠る地で、彼は出会った。 「ほほう。新入りの顔を見にやってきたが、まさかこんなところで「下がる男」の魔剣と出会うとはな…」 「貴様ッ!?なぜそれが抜ける!?その剣は…」 「「「アガートラム!?」」」 ナイトウィザードクロスオーバー「アガートラムが多すぎる」 「今度は失敗しない。私は、私のための世界と想い出を手に入れる…」 4つのアガートラムがそろうとき、世界を救うための戦いが始まる… ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/wiki1_test/pages/3202.html
大見出し ハルヒが学園漫画にはまったようです まとめwiki 中見出し ここは『ハルヒが学園漫画にはまったようです』のまとめwikiです 小見出し 現在ハルヒが読んだと思われる物: 絶望先生 クロマティ高校 遊戯王 らき☆すた ギアス ネギ 明稜帝 梧桐勢十郎 ひぐらし テニヌ 今日から俺は ホスト部 マサルさん マリみて 漢塾 メタルシティ げんしけん フルメタ まとめ ハルヒが学園漫画にはまったようです 1 ハルヒが学園漫画にはまったようです 2
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/8072.html
NIGHT WIZARD The 2nd Edition Character Sheet TXT Ver1.2 キャラクター名:皇 琴音 (すめらぎ ことね) ふたつ名:至高の薔薇色カタツムリ プレイヤー名:マヤ 種族:人間 ワークス:小学生 年齢/性別:12/女 髪の色:黒 瞳の色:蒼 肌の色:黄色 身長/体重:147cm/43kg ウィザードクラス:夢使い 7LV スタイルクラス:[[キャスター]] 1LV 属性:〈水〉/〈水〉総合レベル:8LV CF修正値:2 プラーナ 内包値:8 解放力:2 使用経験値:45(汎用4、金5) 基本能力値 ベース 成長 現在値 基本能力値 ベース 成長 現在値 【筋力】 5 -- 5 【知力】 12 -- 12 【器用】 7 -4 3 【信仰】 9 +4 13 【敏捷】 9 -- 9 【知覚】 5 -- 5 【精神】 10 -- 10 【幸運】 6 -- 6 戦闘値 ベース クラス修正 特殊 総合 未装 装備1/装備2 最終戦闘値 【命 中】(器用+知覚)÷2 = 4 0/ 0 -- -- 4 -1/ -1 【命 中】 3 【回 避】(敏捷+知覚)÷2 = 7 1/ 0 -- -- 8 -1/ -1 【回 避】 7 【攻 撃】(筋力+器用)÷2 = 4 0/ 0 -- -- 4 6/ 6 【攻 撃】10 【防 御】(筋力+信仰)÷2 = 9 2/ 0 -- -- 11 6/ 6 【防 御】17 【魔 導】(精神+幸運)÷2 = 8 6/ 3 3 -- 20 3/ 2 【魔 導】23/22 【抵 抗】(敏捷+幸運)÷2 = 7 2/ 2 -- -- 11 2/ 2 【抵 抗】13 【魔 攻】(知力+精神)÷2 =11 6/ 5 7 -- 29 22/ 15 【魔 攻】51/44 【魔 防】(知力+信仰)÷2 =12 2/ 2 -- -- 16 9/ 9 【魔 防】25 成長 【耐久力】 =16 2/ 2 -- -- 20 0/ 0 【耐久力】20 1+1 【魔法力】 =40 5/ 5 -- -- 50 -15/-14 【魔法力】35/36 3+3 【行動値】(筋+敏+知力+信)÷3=13 0/ 2 -- 8 23 -6/- 9 【行動値】17/14 【移動力】 ベース 特殊能力 未装備 装備 最終値 (未装備状態【行動値】)÷10+1 = 2 -- -- -- 2Sq ■ライフパス 出自:超病弱 特徴:耐える日々/【魔法力】+2、【耐久力】-2 生活:病に倒れる 特徴:ヘルパー/“魔王女”イコ・スー:恩人 コネクション /関係 TIS /師匠 イコ・スー /恩人 --/-- ■特殊能力 M=MP H=HP C=カウント P=プラーナ S=Sq 名称 :L:タイミング:判定:難易:対象:射程:代償 :効果 ●汎用 《月衣》 :-:常時 :自動:なし:自身:なし:なし :所持品を隠せる。マイナーで飛行できる(代償:1d6M) 《月匣》 :-:常時 :自動:なし:自身:なし:なし :月匣を展開できる。 ●キャスター 《魔法攻撃力UP》 :C:常時 :自動:なし:自身:なし:なし :【魔攻】+CL+3 《死点撃ち:魔法》 :-:オート :自動:なし:自身:なし:2M :【魔導】ジャッジでC値が出た場合、防御側の【魔防】を-10 《マジックマスタリ水》 :1:常時 :自動:なし:自身:なし:なし :水の魔装を装備している間、【魔導】+[SL+1] 《マジックライブラリ》 :1:常時 :自動:なし:自身:なし:なし :100万+100万vの魔法。ホーリーフラッド取得 《スタンバイマジック》 :1:イニシア :自動:なし:自身:なし:なし :即座に魔装を装備、もしくは入れ替える。ラウンドSL回 ●夢使い 《偽りの記憶》 :-:メジャー :自動:なし:自身:0S:1M :対象のエキストラに偽の記憶を植え付ける 《夢語り》 :-:メジャー :自動:なし:自身:0S:1M :寝ている対象の夢の世界に入る。同Sqの同意した仲間を連れて行ける 《傀儡糸》 :1:メジャー :魔導:対決:単体:2S 3M3C: 《現の夢》 :2:イニシア :自動:なし:自身:なし:1P :任意の戦闘値ひとつを+[SL+2] 《幻視》 :-:オート :自動:なし:単体:3S:3C :Dロールの直前に使用。ダメージを物理か魔法かに変更。1R1回 《悪しき夢》 :1:メジャー :魔導:対抗:単体:武器:2C :魔法攻撃、【魔攻】ジャッジ+[SL×2]、斜線が通らなくても当たる 《時戻し》 :1:オート :自動:なし:単体:3S:5M :CF以外のジャッジ振り直し。1ジャッジ1回、1シーンSL回 《ぐるくる》 :1:マイナー :自動:なし:自身:なし:3M :【魔攻】ジャッジ+[SL×3]、ダメージが通ると狼狽を与える 《茨月》 :1:マイナー :自動:なし:単体:なし:7M :【魔攻】ジャッジ+[SL×3]、ダメージが通るとマヒを与える 《幻夢奏者》 :-:マイナー :自動:なし:自身:なし:2M2C: 即座にマイナーを2回行う。ひとつは夢使いのスキル。魔法、アイテム不可 《狂月の使者》 :1:常時 :自動:なし:自身:なし;なし : 《茨月・朧月・ぐるくる・凍月》の代償MPを-[このスキルのSL]にし、魔攻修正を[SL×3]にする。(修正済み) 《幻実境界》 :-:オート :自動:なし:自身:なし:1P : 《現の夢》と同時に使用。その効果をシーンに存在する任意のキャラ全員に与える。 《幻実死》 :2:メジャー :魔導:対抗:単体:武器:1P : 対象に攻撃を行い、対象のリアクション達成値を-10し、1点でもダメージを与えたら、放心麻痺狼狽を与える。シナリオSL回 ●汎用 《伝家の宝刀》 :4:100万+400万v。ドリームブルーム購入 《モノエレメント》 :1:【魔導】+1、【魔攻】+SL×3 《魔装カスタマイズⅠ》 :2:魔法レベル+2、魔法力修正、行動地修正-2、攻撃修正+3、射程+1 《変異属性》 :-:信仰+4、器用-4 ■魔法 魔法記憶容量:【知力】+GL:20 名称 :L:種別:タイミング:判定:難易:対象:射程:代償 :効果 ヒール :1:回復:メジャー :魔導:12:単体:1S:2M :【治癒力】=【魔防】-1、最大3 ディフェンスアップ:2:付与:オート :自動:なし:単体:1S:3M2C:【防御】+[【魔導】-10]最大10 プリズムアップ :2:付与:オート :自動:なし:単体:1S:3M2C:【魔防】+[【魔導】-10]最大10 リフレクトブースタ:3:付与:オート :自動:なし:自身:なし:3M :【行動値】ジャッジ前。【行動値】+[【魔導】-13]最大7 ポータル :3:汎用:メジャー :自動:なし:選1:0S:6M :予め記された魔法陣へ瞬間移動する。ラウンド進行中、月匣の中では無効 ロケーション :1:汎用:メジャー :魔導:効参:自身:なし:2M :【魔導】ジャッジ成功で、探す物の方角と大体の距離が分かる。 誰でも知っているモノ:12、誰も知らない廃屋の:16 : : : : : : : : : ■武装/魔装 重量:【筋力】+GL:13 魔法装備可能レベル合計 【知力】+GL:20 名称 :種:部:重量/LV:命中:回避:攻撃:防御:魔導:抵抗:魔攻:魔防:耐久力:魔法力:行動:移動:射程:備考 ドリームブルーム :武:片: 7/ :-1: : 6; : 3: 3: 3: 3: : :-2: :0S:スロット4 マジカルリボン :防:頭: 1/ : : : : 1: : : 2: 3: : : : : : スクール水着 :防:衣: 2/ : : : : 2: : : : : : : : : :メイド服 ホーリーフラッド :攻:水: / 6: : : : : : :17: : : -9:-4: :4S:冥魔に+5 ミラージュウォール:防: : / 3: :-1: : 3: :-1: : 3: : -6: : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : ■■合計 : : :10/ 9:-1:-1: 6: 6: 3: 2:22: 9: :-15:-6: :4S: ダイダルウェイブ :攻:水: / 6: : : : :-1: :10: : : -8:-7: :4S:範囲1、ラウンド1回 ■■合計 : : :10/ 7:-1:-1: 6: 6: 2: 2:12: 9: :-14:-9: : : 武装/魔装 ドリームブルーム:《現の夢》中、魔攻・治癒力ジャッジ+7。20点のMPを持ち、アフタープレイまで回復しない。 名称 :重:ス:効果 変形システム :1:0:10万v ステッカー"スポンサー" :0:0:イコ・スーのステッカー。敵を倒す毎に5千v。10万v 擬似人格システム"Iris ver.2" :1:2:基本能力値のジャッジ+2。シーン1回。60万v ■所持品 月衣収納上限:【筋力】×2+GL:15 名称 :重量:効果 0-Phone : 0 :スーパーミラクルハイテク携帯電話 MUGEN-KUN : 0 :スーパーミラクルハイテクいつどこキャッシュカード 幸福の宝石 : 1 :Fを無効化 10万 ウォータースパイラル:攻:水:/2:::::-1::3:::-4:-3::2S:〈火〉に+5 ヒール :1万5千 マジカルリボン :21万 メイド服 :1万 ウォータースパイラル :3万 ミラージュウォール :5万 ダイダルウェイブ :8万5千 100万 ディフェンスアップ :4万 プリズムアップ :4万 リフレクトブースタ :5万 ポータル :6万 ロケーション :1万 変形システム :10万 スポンサーステッカー:10万 iris ver.2 :60万 ■設定(改定必須 ・ちいさくてぺたんこでつるつるでぷにぷにでいつもすく水。授業中は下着がすく水。 ・水泳の授業の時は替えのすく水を持ち、夏服だと超透けてる。 ・感情希薄で、ちょっと不気味。語尾がなのですなのです。 ・しゃべったと思ったらきさまである。ひらがなでたまに噛む ・一人称:あたし、二人称:きさま ・6月20日生まれ ふたご座 ・生死をさ迷う事を何度か経験していて、その間に、TISとイコ・スーに遭遇している。 ■セッション履歴 ・0520 CC 対永遠(電波王) 経験値1 ・0602 GM&PL GM経験値14 PL経験値9 ・0603 救済措置 経験値1 ■成長履歴 作成 現の夢・幻死・悪しき夢・死点打ち:魔法・マジックマスタリ:水 1→2 夢使い2 魔導+1、茨月、ぐるくる 2→3 夢使い3 魔導+1、偽りの記憶、夢語り 3→4 夢使い4 魔導+1、幻夢奏者、狂月の使者 4→5 夢使い5 魔導+1、幻実境界、幻実死 5→6 CA1 、魔導+1、マジックライブラリ、スタンバイマジック 6→7 夢使い6 魔導+1、幻実死、傀儡糸 7→8 夢使い7 魔導+1、現の夢、時戻し7a
https://w.atwiki.jp/howtoknight/pages/40.html
参考ページ 公式 スキル/ウィザード みんなで作るKOデータベース ウィザードスキル ウィザードは攻撃補助職。 sでptを守り、有利な展開を作ります。 火wizは、wizの中で最も攻撃力が高く、準火力の役割もこなせます。 氷wizは、強力な凍結スキルで敵の主要職を行動不能状態にし、自ptに有利な状況を作り出せます。 雷wizは、範囲目くらましスキルで、敵の視界を奪ったり、自分が危機の時などに瞬間移動スキルで距離を取ったりと、wizの中でも防御面に特化したwizです。 また、高い魔法妨害効果を持つスタンブレードで、敵のプリ―ストの行動を妨害し、自ptの戦いを有利に進めるよう補佐も出来ます。 1ptに1人は欲しい職業です。 火wiz メインでファイアーに振り、残りポイントはアイスかライトニング+マスターへ。 補助の中でも攻撃より。 リコディネーション 火炎隕石を召還して敵に落とします。 ファイアースタッフ 杖で力強いダメージを与えます。火属性の追加ダメージを与えます。 サモンフレンド パーティメンバーを召喚します。 氷wiz メインでアイスに振り、残りポイントはライトニング+マスターへ。 凍結スキルで敵を1人行動不能したり、敵の足を遅くしたり。 フリージングディスタンス 氷の結晶を集めて、敵を一瞬にして凍らせてしまいます。 アイスストーム 極冷積雲を召喚して一定地域を凍りつかせます。 サモンフレンド パーティメンバーを召喚します。 雷wiz メインでライトニングに振り、残りポイントはアイス+マスターへ。 敵をスタンさせたり、ワープや目くらましなど多才。 ブリンク・ライトニング 正面20m前方に瞬間移動します。 ライトスタッフ 杖で強力な電撃ダメージを与えます。また、一定の確率で敵を動けなくします。 ライトショック 光の塊を投げつけて、瞬間的に敵の目をくらませます。 サモンフレンド パーティメンバーを召喚します。
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/877.html
東京ウィザード とうきようういさあと【登録タグ:VOCALOID project megawasabi 初音ミク 曲 曲と 曲とう】 曲情報 作詞:project megawasabi 作曲:project megawasabi 編曲:project megawasabi 唄:初音ミク ジャンル・作品:VOCALOID カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/535.html
第九章 ハイパーT&T _tunnel_and_traps_ 1 「なんじゃそりゃぁあああああああああああ!!!!!!」 上条当麻は、腹の底から絶叫した。 視線の先には、ごろん、ごろん。と、足から腹に響く轟音を発てる酒樽(デスローラー)。転がり来る大質量は、まるで映画の中に飛び込んだような錯覚を覚えさせた。 巨神の社。パール・クールの月匣の中で、 「落ち着け上条!!!!」 頼れる同行者は、考古学者ではなく魔法使い。 柊蓮司は、身の丈を越える白兵箒(ウィッチブレイド)を掲げる。 「美琴、援護頼む!! 最大出力で超電磁砲(レールガン)をぶっ放せ!!」 「……え? あ、わ、分かったわ!!」 そして超能力者。 目前の光景の、そのあまりの非常識さに一瞬呆然となっていた御坂美琴は、あたふたと取り出したコインを射出する。 掛かる電荷がローレンツ力を生み、音速の三倍に加速された鉄片は、空気摩擦で焼き溶けて橙の極光となった。 酒樽に突撃する柊を追い越して、御坂美琴の必殺技(レールガン)は、巨大な樽に着弾する。 破壊的な轟音と衝撃に、ぐらり。と大樽は揺らいで―――、一〇〇〇℃以上の一撃に、樽板は発火。そして延焼。 ―――デスローラー(ほのおのかたまり)は、轟轟と驀進する。 「って!! 状、況、悪、化ぁ!?!?」 「さ、流石に質量が違いすぎるわよコレぇ!!」 上条の悲鳴に、美琴の声がユニゾンする。 音速の三倍。そして艦載兵器の再現とはいえ、打ち出したのは小さな鉄片(コイン)。 呆れるほど広く、霞むほどに天井の高い廊下を、埋め尽くすほどに巨大な酒樽の前では、焼け石に水、むしろ絶壁に釘。 「ふっ、二人とも走れぇ!!」 流石に、度肝を抜かれた柊に、「言われなくとも!!」と、上条当麻と御坂美琴は、同時に身を翻した。 二人を追って、柊も走り出す。 直線の廊下を、駆け抜ける足音は三つ。それを追いかける巨大質量の回転音。 「ふ、こ、う、だぁあああああああ!!!!」 「悪かったわねぇええええ!!!!」 「走りながらじゃれてる場合かよお前ら!!」 三者三様の絶叫が木霊する。 背後からは、数百℃超の炎の塊。 長大な廊下は長く、永遠に続くかのよう。ヒシヒシと詰め寄ってくる絶望感。 月匣(ろうか)の壁は平坦だ。せめて、枝道の一つでも在りさえすれば―――、 「―――っ!!! そうだっ!!」 天啓のように、上条の頭上に電灯が燈った。 「如何したの―――って、ちょっとアンタ!!」 足を止めた上条に、美琴が悲鳴じみた声をあげる。 「まぁ、見てろっ!!」 上条当麻は右手を振り上げる。 厳然と聳える白木の壁。月匣(とりで)の壁へと。 月匣は、悪魔(エミュレイター)に魔法使い(ナイトウィザード)―――、いわゆる超常の存在が作り上げる異界。紛れも無い異能の産物。 だとすれば、イタリアの海に現れた艦隊のように、この右手(イマジンブレイカー)で、壁に穴を空けられるかもしれない。 風を裂いて拳が走り、ばしっ。と―――、 「みっ!! ばっ!! みぎゃあああ!!」 壁を捉えた右手が、痛いだけだった。 「本ン気で何やってんのよ、アンタわぁああっ!!」 悲鳴そのものな美琴の絶叫も、泡を食った柊の挙動も識る事無く。 火達磨は、変わらず転がり続ける。迫る熱塊の、放射熱だけで肌がチリチリ痛む。 炎の車のその前で、一時、上条当麻は現実を見失った。 (ま、またかよっ!?) 声にならぬ悲鳴があがる。 キュマイラといいこの壁といい、尋常なものではない癖に、異能の右手(イマジンブレイカー)を弾き返す。 まるで―――、 忘我は刹那。 けれど、燃える巨塊が詰め寄るには十分な時間。 「―――っ!」 上条は炎に背を向けて、床を蹴る―――ために、上条の脳は全身の筋肉に命令する。 転がる灼熱(アカ)から逃れるため。 0.5秒。 けれど走り出すよりも、迫る炎の方が速い。 哀れな生贄をひき潰そうと、燃え盛るローラーは上条当麻に圧し掛かる―――、 直前。 「ぐきぇ」 急に締め上げられた喉元から、家鴨のような悲鳴が上がった。 「っで、柊(びぃらぎ)ざ、ぬぅおおおおおおお!!!」 「うぉりゃあああああ!!!」 その犯人。上条の襟首を引っ掴んだ柊蓮司は、大根でも引き抜くように気合と共に渾身の力で男子高校生を放り投げる。 悲鳴の尾を引いて。 後方の御坂美琴に、放り投げられた上条が激突するのを横目で確認、投擲のベクトルを集約し回転して―――、 銀光、一閃! 閃く魔剣。 幾度と無く侵魔冥魔を切り裂いた刃は、しかし、二メートルを越える白兵箒(ウィッチブレイド)であるとはいえ、絶壁のような大樽とは余りに質量差が在り過ぎる。 爪楊枝のように細く頼りない剣。けれど尋常には在らざる剣。 ―――ソレは魔剣。理より外れた、外法の剣。 使い手と共に、数多の障害を断ち切ってきた刃は、斬撃と同時に暴風を吐き出し、巨大な炎の塊を無形無色のミキサーに放り込む。 ―――条理の一つや二つ、覆してこそ魔剣使い(ナイトウィザード)。 転がる火達磨は木端微塵で縦横無尽。景気のいい音を発てて廊下を跳ね回った。 (ま、こんなもんか―――。……逃げずに最初ッからこうしときゃ良かったな) 魔剣を構えなおし、柊は内心で呟く。 いきなり燃え出した事に度肝を抜かれはしたが、落ち着いて対処すれば別段問題もない、今まで何度も潜ってきた月匣で、何度も目にしたオーソドックスな罠であった。 魔剣を担ぎ直して、振り返る。 呆然と、此方を見つめる上条と美琴に片手を挙げて、無事を知らせるその横で、ぱちり、と火花が弾けた。 「え?」 刹那。 脳が処理するよりも早く、―――紅蓮の炎に、柊蓮司は呑み込まれていた。 2 空を見上げれば、黒(よる)のキャンバスにぶちまけられる紅、青、黄の極彩色。 異世界の街で、激突を続ける三柱の魔王のチカラの余波は、一瞬ごとに画面を塗り替える。 そんな夜天の下。 よろよろ。と、ゴスロリを纏った小さな身体が、学園都市の裏路地を進む。 その名はノーチェ。イタリア出身の傭兵吸血鬼は、伝家の宝刀たる巨大水晶に顔を映しながら、おぼつかない足取りで、人探しを続行していた。 事の発端は、一人の迷子。打ち止め(ラストオーダー)と呼ばれる外見年齢十歳ほどの少女が、保護者とはぐれて、下級侵魔の溢れていた学園都市に取り残されたこと。 そして、縦横無尽に学園都市内を逃げ回る少女を、執行部員でありノーチェの同僚、ダブルカレイド魔法少女が捕まえたのがつい数分前。 ところが、その二人の魔法少女、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンと美遊・エーデルフェルトは、保護対象と共に未だ戦場となって久しいこの街に留まっているのだ。 「………。こっちで、………ありますな―――」 頼れる相棒、先祖代々伝えられてきた<叡智の水晶>が示す情報を元に、少女三人との合流を目指すノーチェ。 胸元を飾る白いレースは、赤が混じったマーブルに。 色の関係で目立ちはしないが、黒色ベルベットの生地もまた、血に汚れている。 唇を割る声はかすれ、荒い吐息が入り込む。 頭の大きさほどある水晶球が、ずしりと重い。いつもなら軽々持ち上がるソレも、深い内傷に喘ぐ今はアトラスが支える天の如く。 摂理(ルール)を犯した。 その代償は重く、マトモな人間ならば二度は命を落としているだろう。ノーチェがこうして歩けているのは、偏に彼女が吸血鬼だ(マトモではない)からだ。 それでも、これから先、戦闘は不可能だろう。と、傭兵吸血鬼は自身のコンディションを分析する。 早急に、イリヤ、美遊と合流して学園都市の外(安全地帯)に出る必要がある。 痛む身体を引き摺って、お子様たちの元に急ぐ。 と、ポケットで0-Phoneが震えた。 「~~~~~~~~っ!!」 携帯電話のバイブレーション機能。 その振動だけでも、今のノーチェには地獄の痛み。 水晶を足指に落として更なる痛み。 『もしもしノーチェさん聞こえますか!?』 「き、聞こえているでありますから、も少し声のボリュームを下げて欲しいでありますよカザリ!」 受話器の向うの同僚に向って、悲鳴をあげる。 初春飾利は、心持ち声を潜めて。 『え~っと。取り敢えず、避難した学園都市の住人たちの再度の身元確認と点呼は進んでます。 今のところ、長点上機学園と霧ヶ丘女学院の生徒さんたちは全員揃っていると、報告が来ました』 ペラ、ペラ。と、資料を捲る音が届く。 『で、現在確実に居ないと報告が来たのは御坂さんと、例のカミジョウトウマさんぐらいですね。 正直言って、まだ人が残ってるなんて、ちょっと信じられないです』 でも、と初春は一言前置きして、 『学園都市(ウチ)にも色々黒い噂は在りますから、合法な手段(正攻法)では解らないこともあると思うんです。 その辺りの情報収集、ノーチェさんの水晶玉でお願いできますか?』 了解の意を交換して、通話が切れる。 ノーチェは痛みに顔を顰めながら、0-Phneをポケットに突っ込んだ。 「まずは、イリヤたちと合流してからでありますな。 あまり戦場に近いところに居てほしくは無いであります……。彼女たちは大丈夫で在りましょうが、今の私では、トイレットペーパー並みでありましょうからな」 ―――見上げた夜空には、変わらず万色が踊っている。 3 赤々と、炎の尖塔が天井を舐める。 一瞬とは言え、離れたところに居る二人の肌も、チリつくほどの熱放射。 「ひ、柊っ!?」 「柊さんッ!?」 御坂美琴と上条当麻。炎に呑み込まれた男を呼ぶ、二人の悲鳴が木霊した。 魔剣使いが叩き斬ったデスローラーは、断末魔とばかりに火柱を吹いた。 柊蓮司が両断したのは酒樽。中身は当然アルコール。つまり可燃性の危険物。火が付いたところに、そんな物をぶちまければ、フランベされるのは当然至極。 柊が炎に呑み込まれた事に、不思議な事などありはしない。 だから、呆然とする二人の前で、消え去った炎の中心から、無傷の柊蓮司が現れた事も不思議ではない。 「あー、ビビッた。今のはマジでビビッた」 えほっえほっ。と咳き込んで、ぱんぱんと、コートに付いた汚れを払いながら、魔剣使いは気楽な様で二人の前まで歩いてくる。 「ん? どーした、そんなユーレー見るみたいな顔して」 二人は爆発した。 「って、柊ぃッ!! 何でアンタはそんなお気楽なのよ!! って、無傷? 何で無傷ッ!? 防御力下がったくせに!!」 「下がるって言うなコノヤロ―――!!」 「柊さん! アンタ怪我とかないんすか!! 火傷の一つは在ってしかるべきじゃあないんですか状況的に!!」 「―――ぅぁ………。えーあー、いや、あの、上条? 美琴も、二人とも落ち着け。―――な?」 ヒートアップした二人に「如何ユウコトダ説明シロ!!」と、サラウンドで詰め寄られたが、けれど自分もそれほど状況を掴めていない柊は、冷や汗を垂らして後ずさる。 冷静に考えれば、それほどおかしな事でもない。 アルコール。酒類の成分であるエチルアルコール、通称エタノールは確かに可燃物だ。 引火点は九七%の高濃度エタノールで一四℃。これは環境によって変化するので、大体は一〇℃から三〇℃でエタノールに火が付くと思えばいいだろう。 しかし、実際にエタノールを燃やそうと思えば、酸素と適当な濃度で混ざり合い、それが持続しなければならない。 自身の燃える熱で失われる以上の、気化したエタノールが必要なだけ追加され、かつ大気中に酸素があることが必須の条件。 この事は、日本酒やワインなどに、マッチの火を近づけても引火はしないことがいい例だろう。 あの大きな炎は、御坂美琴の超電磁砲で樽板が炎上し、中の酒が百度近くまで熱せられていた事に加え、柊の風で飛散したエタノールが、引火したことが原因だ。 日本酒に含まれるエタノールは、大体一五%。 それほど多い訳ではないそれが燃え尽きるまでに、柊の月衣を突き抜けて熱を伝えるには、時間が足らなかった。と、そういう理屈。 科学の街、学園都市の生徒である美琴と上条も柊を怒鳴りつけてクールダウンすれば、ソレぐらいのことにはすぐに気がつく。 自分の脳内で、納得してしまった二人においてかれた柊は、はっ、と気を取り直して、上条に向き直った。 「そうだ上条! オマエいきなり立ち止まるなんて何考えてんだよ!」 「そうよ! 意味不明に壁なんて殴りつけて! 自殺願望でも在ったのアンタって奴は!!!」 いきなり向けられた叱責に、上条はタジタジと 「えっ!? なんか矛先がこっち向いてる!?! あー。いや、逃げ道でも出来たらいーかなーって、私めは愚考した次第でありますが……」 結局、失敗したんです。はい。 素直に喋ったのだから、命だけは勘弁。と、両手を挙げた。 「………。ってことは何? アンタの右手効かなかったの?」 「はい、そーゆー事になります……って、御坂さん一体なんでせうその、コイツ使えねーってなお貌は?」 「…………。あんたからその右手とったら、『戦力的に』良い所なんてあんの?」 人間的には良い所山ほど在るけど、ソレは今は関係ない。と、美琴は心を鬼にする。 『ココ』は、唯でさえ危険だと、さっきの罠で否応無く理解させられた。これから先もきっと苛烈な罠が待っているだろう。 そんなところに上条を連れて行って、もし何か在ったら。と思うと平常心を保つ自信が無い。 その、不可思議な右手が切り札になりえる。と、柊(専門家)が判断したからこそ、ココまで一緒に来たが、本心を言えば、とっとと安全なところに避難していて欲しかった。 だからこそ、その右手の能力(チカラ)が切り札にならないのなら、これ以上上条当麻を危地に留め置いてなど、置きたくはない。 そんな美琴の内心などいざ知らず。 「んま!? 何たる暴言!! 決して、上条さんは右手(イマブレ)だけの男ではありませんことよ!! それに、右手(チカラ)が使えなくなったわけじゃねぇんだ! よっし、ビリビリ! 何時ものように、一発なんかぶっ放して来い!!」 カマン!! と、上条当麻(どんかんおとこ)は右手を突き出した。 「………このっ! あぁそう!! じゃあココでリタイヤしなさいアンタは!!」 「んなっ、殺意高っ!! って、きゃああああああ!!!」 びりびりぃ!! と、何時ものように美琴から放たれた雷撃の槍(十数億ボルト)は、上条が差し出した右手に収束し、 何時ものように、硝子が砕けるような音を立てて、消滅した。 「ああっ! もうムカつく!! 何であたしの力に限って通じないのよ!! いつも言ってるけど! たまにはギャグ漫画よろしく錐揉み回転で吹っ飛んで見なさいっての!!」 「何時も何時も無茶苦茶言ってんじゃねぇよビリビリ中学生!! こっちも何度も言ってるけどな! そんなもん喰らったら漏れなく死にますよ俺は!!」 なんだとビリビリィ! と、じゃれ合いを始める二人。 少なくとも、柊蓮司にはそう見えた。 「あぁあもう。てめーらいい加減にしとけ」 ギャーギャー。騒がしい二人の間に割って入る。命の危険がありそうな喧嘩の仲裁だが、これも年長者の務めだ。 ばちばち。と、現実(リアル)に火花を散す二人に溜息一つ。 「あのな、上条。美琴の奴だって、お前を心配して言ってんだ。ソレを、そーゆー言い方はねーだろ」 へ? そうなの? と、上条が美琴に視線で尋ねれば、本人は顔を俯かせる。そのお陰で、上条の視界には、紅潮した顔色は入らなかったが。 「それから、今度何か思いついたときは先に一声掛けてくれ。唐突に何かやらかされたんじゃ、フォローしきれねぇし、お前の命が幾つ在っても足んねぇぞ?」 「……。すみません―――」 「よろしい。それと、『月匣』には、『コア』と『ルーラー』ってのがあってな―――」 超越者の世界である『月匣』は、力の源たる『コア』か、造り手である『ルーラー』のどちらかを破壊する以外の手段では破壊出来ない。 夜闇の魔法使い(ウィザード)ならば、誰でも知っている基本法則だ。 「―――でだ、上条。お前の右手が通用しなかったのも、その辺の事情じゃないかと思う。詳しい事はわかんねーけど」 「あー、そんなルールがあったんすか……。 あ、でも、もしどうだとしたら、『東方王国旗』に通じるんすかね―――?」 「……それは、大丈夫じゃねぇか?」 そういった柊に、上条当麻は視線で疑問符をぶつけた。 「それが『月匣』の機能だってんならやばかったかも知れねぇが、その『旗』ってのは、明らかに外部から持ち込まれたもんだ。ソレは俺たちも確認してる。 ルーラーは明らかにパール・クールだろうし、って事は、多分その『旗』はコアじゃねぇかな。決め付けんのは早計だけど。 それに―――、ベルの奴がお前を切り札扱いしてるってのが気になる。少なくともアイツはお前の右手で、その『旗』をぶち壊せる。と、思ってるって事だ」 まぁ、アイツも、いい加減抜けてるところはあるんだが………。と、柊は頬をかく。 「ま、『ぽんこつ』呼ばわりされるような魔王だがな、実力は折り紙付きだし、そもそも無根拠で動くような奴じゃねぇ。 それに、お前の右手が効かなけりゃ、俺が叩き折れば良いんだしな」 臨機応変に行こうぜ。 と、歴戦のウィザードは、上条の肩を叩いた。 「じゃあ、こっからは俺がトップに立って罠(おとこ)探知して行くから、上条は美琴と一緒に今までより少し離れて付いてきてくれ、具体的には二十メートルぐらい」 そうして、柊蓮司は歩を進める。 声を掛けられた美琴が再起動するのを眺め、上条は自分の右手を握り締める。 柊は言った。 『月匣』を壊せなかったのは、やり方を間違えていたからだ。と、 けれど、 (本当に、そうなんだろうか?) 柊蓮司は確かに『侵魔対策の専門家(ナイトウィザード)』だ。けれど、この右手の事をそれほど知っているわけではない。 彼は言った。能力は発動しても、やり方を間違えていたから、チカラが『効かなかった』んだろう。と。 ―――ねぇ、ちょっと。 今までにも、この右手が通じなかった異能(モノ)は在った。ヤニ臭い神父の魔女狩りの王しかり、自動筆記の竜王の息しかり。 記憶にはない知識が、告げる。 その時に破戒仕切れなかったのは、夫々に特殊な条件があったからだ。 魔女狩りの王は、発動範囲を区切る結界自体を潰さねば何度でも蘇り、竜王の息はその物量に右手の性能(スペック)が追いつかずに押し切られた。 能力の発動自体はしている。ただ、能力のみでは届かなかっただけ。 今回のこれは、なんだか―――違う気がする。 ―――ねぇってば。 『幻想殺し(イマジンブレイカー)』での接触の、その感触は、まるでうちの三毛猫を撫でる時や、学校の校舎に触れたときのよう。 『異能』ではないものに、その『あらゆる異能を打ち消す右手』で触れたときと、その感触は変わらない。 ―――いい加減スルーすんな、コラッ! その違和感は、『月匣』という未知の存在に対してのモノなのか……。それとも―――。 ―――…………。 けれど、迷っている暇は無い 今頃、学園都市ではアゼルがあの物騒なお子様相手に戦っているだろう。彼女は、他ならぬ上条当麻を信じて、パール・クール相手に、不利な戦いを挑んでいる。 上条当麻が、状況をひっくり返せると信じて。 ―――………………。 ならば、やるしかない。 たとえ右手が使えなくても――― 「………ほんっとーに。いい加減にしときなさいよ――――アンタ」 ―――。 地獄の底から響く風のような声が、思考をぶった斬った。 「………アノ、ミサカサン? ナニヲソンナニオコッテオラレルノデ?」 背骨に走った怖気に、思わず、発音が似非外人風になる。 「アンタの脳味噌は、ホントにあたし限定でスルー設定になってんの? それとも、そんなにあたしの言葉を聞きたくないの?」 静かな言葉遣いが、逆にコワイ。 「ノーサー! それは貴方様の勘違いでありますサー!」 「マム。よ! あーもう、バカな事やってないでとっとと行くわよ!」 「のわっ、ちょ、ちょっと待って下さい美琴さん!! 痛っ! 痛ぇっ! 強く引っ張りすぎだコノヤロウ!!」 焦れたように上条の手をとって、そしてその状況を理解して、美琴は瞬間湯沸かし器のように蒸気を噴き出した。 「あの、どうした御坂? 顔が赤いぞ?」 上条当麻は、心底不思議そうにそう尋ねた。 上条当麻は、心底不思議そうにそう尋ねた。 「………。とっとと行くわよ」 「痛ェッ!! だから痛ぇっての!! もげ、?げる!! 右手もげる!!」 「いっそのこと肩からすっぽ抜けちゃいなさいよ。どうせアンタの事だから後から生えてくるでしょうが」 「なんたるスプラッタ!! そんな鮮血の結末は上条さん的にノーセンキューです!! あと、テメェ俺の右手をなんだと思ってやがる!! 蜥蜴の尻尾と一緒にすんな!!」 「うるさいだまれ」 「ひぃいっ! なんか怖いですよこのお嬢様っ!」 美琴は騒ぐ上条を引っ張って、柊が先行した廊下をすすむ。 永遠とも思えるほどの長い廊下は、一応は有限だったらしく、その先に広がるのは更に広い空間。 廊下の先であるのだから、きっと部屋であるだろう広大な何か。 柊蓮司は、その入り口で佇んでいた。 「……入んないんすか? 柊さん」 「……ちょっと、ココに無策で突っ込むのは無謀だろうなって、思ってな………」 苦笑しながら柊は室内を指した。 上条と美琴が戸口から覗き込むと、青々とした畳敷きの床が視界いっぱいに飛び込んできた。 広さは一般的な学校のグラウンドが四つ五つは入りそうなぐらい在るが、ソレを除けば何の変哲も無い、ただの日本家屋の一部屋である。 ぐりん、と、訝しげな視線を向ける二人に、柊は「見とけよ」と、魔剣だけを部屋の中に突き出す。 ばすんっ。と、物騒な音と共に、巨大な針が畳をぶち抜いて、魔剣を引掻いた。 「は?」 「へ?」 目を丸くする上条と美琴の前で、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ――。無数の針が広大な部屋を埋め尽くすように、あちこちで剣呑な音を立てる。 ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすんっ、ばすん―――――!!! 数十秒の後、親の仇に相対したかのようにこれでもかと突き上げに突き上げていた針の群が、漸く畳の下に潜り込んだ。 広大な空間を埋め尽くしていた音が止んだ、次の瞬間。 『どないせぇッちゅうんじゃこんなもん!!!』 二人分の絶叫が、取って代わった。 ← Prev? Next →
https://w.atwiki.jp/chaosgvg/pages/369.html
※これはあくまで募集の一例です。 ↑以下のテンプレがあっても、偽者防止に画像をお願いします。 画像はギルドHPやどこかのアップローダーにupしてURLを書いてください 募集テンプレ(※がついたものは必ず記入) 募集開始~締め切り日時(指定や再募集がない場合最長1年):2010/02/05~2011/02/05 ※同盟名:まとめwiki同盟 ※募集同盟該当ページ:http //www37.atwiki.jp/chaosgvg/pages/369.html 同盟代表プレイヤー:む~む~カバモドキ ※耳うち用募集担当者キャラ名(「」で囲うこと):「聖職者カバモドキ」「カバモドキ」「ム~ム~」 ※募集するギルド、同盟:4GでSEをやってみたいと考えているギルドを二つか、2G以上の同盟 合同会議の有無:毎週土曜日21:00予定(ETやギルド狩りがある場合変更を検討) 同盟HPやIRC等:IRC「○○鯖」チャンネル名は「#×××」HPはメンバー専用の為ゲーム内でお伝えします 砦資産分配:基本参加人数が多いギルドに人数に応じた割合で分配。詳細は会って話します ※連絡方法:交流IRCで随時受け付け中 その他コメント:幹部などはボイスチャットを導入しています。 戦記速報一覧下部のコメントフォームから投稿して下さい 募集テンプレ(※がついたものは必ず記入) 募集開始~締め切り日時(指定や再募集がない場合最長1年): ※同盟名: ※募集同盟該当ページ: 同盟代表プレイヤー: ※耳うち用募集担当者キャラ名(「」で囲うこと): ※募集するギルド、同盟: 合同会議の有無: 同盟HPやIRC等: 砦資産分配: ※連絡方法: その他コメント:
https://w.atwiki.jp/nightwizard/pages/231.html
現場監督コイズミ ロンギヌス・コイズミ 現場監督コイズミ ,ィ_‐-┘ _//. . . . . . . . . . . . . . . . _, -―――――― '´ _, - ' ゝ'. . . . . . ー '. . . . . . . . . . . _ -‐ ´ _, - '". . . . . . . . . . . . . . . . ヽ _ , -‐ ' 〈_/. . ヽ、. . . . . . . _,. ヘ __ノゝ、 └、ー´ ̄ ̄/ } ` ト、 ヽ ―― ナイトウィザード! ヽ-―/_"ィュァ| 、{ / }タ__ l ー-`、 { {`ニ'=,.ゝヽ . `ヽ、 __ { ヘ}ニ-' \ー . ,._ -‐、ー、ー 、 /´ ヽ.、ゝ {_,. -‐ '´/ 〉ー- ァ-‐r'´ ヽ、 /__ /´ ̄  ̄`ヽ \ ,フj ノ l../〈\ . . .{ . ヽ、 ヽ 〉 `ヽ \ ーニ ニ' i ヽ .、 ヽ { . }\ _\_ ^ヽ、_ ,.-ー\ \」 | | . l ヽ. . . .{ . . ,.-‐ ´ ,.二ニヽ `\jヘ. / ノ / ヘ ヽ . . L,./ . . . ヘ. /, ./ / ` 、 .ヘ/、/ /. . 〉/_//_l \ ヽ . . . . . . . . . \ . // / ,.' . `〕 j l y . . . . . . . .. . ..、 . .\ ヽ . . / . . ヽ、^、 l l l { ^jン j { . . ./ . . . . . . .`ー \ \ . . . `ー { i l | l´ 〉 r「ヽ、ト ' . . . . .` . . . ./ . . . . . . . . . \ \ ヾl l l __ノ ヽ ト ミ ヾ { . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . .ー\ \ | 、 ,. --ヾ、 、 ヘ j . . l| , ヽ ヽ} { . . ... ソl 、、} ! `ゝ_ -‐´/ソ ト、_ ヽ l ,l、| l|| ∧ { l 、 ヽj i ,.. . ´l´ゝi V ヽ|l ノヘ、i ̄ . irヽ ..、 __,.ィ . . . . . . {〈´〈 リ . . . . . . . . . . . }{j } `ヽ、 ' ̄ | .l. . . . . . .ヾ | ミー===, '´ ヽ 、.、. . . . . . . . .ノノノ .. . . . . ,-‐-- 、_ ー' ヘ {. . . . . . . . ヽ.| O゚ ´ `.{ { . ` ̄´ }.ソ .. . .// ヾ. . . . . . . . . ,ト、 ,ヘ !. .},. 、 .. .. j .ヽ '  ̄ ヽ、ノ .! ヽ / \_/ヽ / l ヽ / | / } ! { | { /}\ / }/ ヽ .l./ ‐=‐=‐=‐ヽ,| // \ l | / ヽヽ` ^ニニニニ"゜ / ヽ、 ヽ| | / //` \___ /ヽ \ l ロンギヌス・コイズミ / / ヽ / ,.┘ ヽ、 { 、{ i ヽ-ゝ { 、 ト、ヽ、 、\ ヽ、 、 ! 、ヽ. { 〉、lヽヽ.ヽ、、ヽヽ. 、ヘ、、.l }l.ト-ゝ } 、|/`ヽ!、_\、-'ヘ}'二ニ \j、 } i〉トゝ うわー だめだー j /、 、‐‐-、`´` /_ ./ / ヽj∧}、ゝ ノ' } ヽ ` - ' ! ,. ' ィ_/,、{ |/vヾ ‐ 、|,. -‐ '  ̄ / レ,{〉`ヽ、 .、 ヽ_' ,. 、 / / `. . . リヘ //_ー`_、ヽ二 〉 // . . . .,ノ∧ヽ { l`ー'┌=ヽ_, イィ'.{ト、 . . . ./, _. j }.ヽ | j. . . lj. . 》 . 《. || j}. . /'^.-.'. //. . ヽ { j. . . jレ' `ヽ、 /》j}.ル∠.--‐―_'」. . . . .ヽ 、 ヘ、、 . '´. ./'.´ //./^'.´. ̄. ̄ . . . .ヽ. . . ..l . `. .、 ヽ{. . . ´. . ./// . . . . . . . . . . . . . . .ヽ. . .`i .. .. .. .ヘ、._ {. . . .ヾ、. . || }. . . . . . . . . . . . }. . . .} . . . . . }}. .}` .、 ヽ. . . ヘ. . l{/. . . . /`. ‐-. 、. . . . . . . } . . | . . . . . jj. .}. . . .ヽ、 〉. .( )ヽ.l'. . . . /. . . . . ` 、. . . . .i . . . | ,. -―- 、 / ,、 `ヽ、 / ,、{ 、 、`ゝ { { トヘ i ヾi | λ| ヽト、 ト、|_ ヽ l iム-_- 、 ,.-`;.ニ`j i i` ヽj人ヽ-` ! 'ー'_ノ〉y' | j{ | ``ー、レ'´ ̄ レ' ハ! 'ヾヽ. ,-'-、 ノトノ W,jヽ、` ̄´ /レ'`ヽ r'=、 ├-`_-_'-r='、 | || }| | ∥ {| }| ` 、,.、 ,.-ァ|| 〉、! || l|;. ヽ、 ,ノ、r`'_`ー-、_ ,.-‐ ニ´-‐'{レ' 》 || /〈 `' jj「 ゙ = -' ' ヽ i´ j ;.-' '´ ヽ || / ヾ、 ||! / } } { ヘ / /' ||| / | | i ヽ、 / ;. '´ .||| / .j ト、 } _ y´ ;/ _ ||| / ;- ‐ | | l (_ j /;. ' ´ (__) {|{ / | | 。 。 ...... ... ,--,─--、 .. . .. ...... .... ゜ .. j ,ノ{ヾ、ヾ、 ゝ 。 ゜. . . 。 ........ . . _ ノ,} | {、ゞ 。 . . . .. ..... ☆彡 // '〔| ̄`;´ ̄ |〕` ゜ . . . .. / ヘ | ____, | .... .... .. . ...゜ . . /ヽ ノ ヽ__/ ....... . . ........ .. .... .... .. . く / o=}|\/|{=o .... .... .. . .... .... .. .... .... .. .... .... ..... .... .. . .... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ...... .... . ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ .... .... .. . .... .... ..... .... .. . ... .. ( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ ムチャしやがって・・・ .... i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ / .. ..... ................... .. . ... .. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . ..... ... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ... 三三 三三 三三 三三 三三 三三 三三 三三
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/30.html
12月10日 16 20 ファー・ジ・アース 赤羽神社 (ここは…どこだ……) ぼんやりと霞む視界の中で薄暗い板張りの天井が目に入った。程よく経年劣化したその天井は、 最近見慣れてきた典型的な日本家屋のものだ。障子越し薄ぼんやりした光が彼自身の意識状態を 示しているようだ。 朦朧とした意識の中で、いつもの自問自答を開始する。 場所。日本のどこからしいが、不明。 時間。日光の入り方と色から考えて、夕暮れ時。意識を失ってからの経過時間は、不明。 名前。相良宗助。 任務。………思い出せない。何か、大切なことがあったはずだが…。 与えられた任務を思い出せない。その焦燥感がワーカーホリックな宗助の覚醒を促した。 両手、両腕、両足と順番に動かし、身体的な損傷が無いことを確認する。 (問題ない) 音を殺して布団から起き上がると、周囲の状況を確認する。ごく一般的な和室だが、これが 客間だとするならばかなり広い。そして、枕元には水桶と使い慣れた戦闘服と装備一式が綺麗に 畳んで置いてあった。何か違和感を覚えつつも、装備一式を身に着けようとしたとそのとき、 襖がそっと開かれた。 「!?」 直前までまったく感じなかった気配に、宗助の熟練の兵士としての本能が警鐘を鳴らす。 考えるよりも先に体が動く。すでに手につかんでいた戦闘服の上着を牽制のために襖側に 投げつけ、一足飛びに現れた人物を組み伏せる。その途中、はわっというなんとも間の抜けた 悲鳴を耳にしたが気にはかけない。逆にあまりの抵抗の無さに違和感を覚えるほどだ。 マウントポジションを取り自身の優位性を確保したところで、現れた人物を確認する。 年齢はハイティーンだろうか。漆塗りのような黒髪が印象的な少女だ。押し倒されたときの 衝撃だろうか、白い和装がわずかにはだけて細い鎖骨が覗いている。 宗助と同年代の男子ならば赤面するような状況であるが、彼は兵士として正しい行動を行った。 「貴様の気配隠蔽技術はたいしたものだ。だが詰めを誤ったな。 監視対象の意識が覚醒しているかどうかまず確かめるべきだった」 「は、はわっ?わ、わたしは、あなたの看病をしに…」 少女の言動と目線から考えるに、恐れ半ばで現実への認識が追いついていない。パニックこそ 起こしていないが何が起こったかわからない、といったところだろうか。 しかし宗助は、これは演技に違いないと直感した。先ほどのような見事な気配隠蔽術を 習得しているこの少女が只者のはずが無いのだ。そして、健気な少女の振りをして男から 機密情報を聞き出すのは情報員の常套手段だ。 「この状態で貴様に勝ち目は無い。階級と所属、任務を答えてもらおう。 答えるならばジュネーブ条約に基づいた捕虜としての権利を保障する」 じたばたと理にかなわない抵抗を行いながら少女が叫ぶ。 「何言ってるのよ!?わたしは、ボロボロで倒れていたあなたを助けて上げたのよっ!?」 「抵抗は無駄だ。援軍を呼ぼうとも考えないことだ。 この状態からなら一瞬で気道をつぶし脊髄に損傷を与えることができる」 その一言に少女は抵抗をやめた。 何かをあきらめたかのように彼女は瞳を閉じる。 と、額に青筋を浮かべ、軽く息を吸い込み、怒気をはらんだ声で叫ぶ。 「ヴォーテックス!!」 刹那。宗助の視界を黒い塊が埋め尽くした。 とっさに身構えた宗助だが、黒い塊に押し出されるように宙に舞う。 衝撃、というよりは自由落下する感覚に近い。いや、それよりももっと近しい感覚を彼は知っている。 (この感覚は…ラ、ラムダドライバ……!?) 少女の放った黒い奔流に吹き飛ばされ、まともに受身を取れないまま天井に打ち付けられた宗助は再び昏倒した。 12月10日 17 00 地球 喫茶店 「ソースケが行方不明ってどーゆーことよっ!?」 都立陣内高校近くの喫茶店。パフェのおいしい店として有名なこの店で、二人の男女が 周囲の注目を浴びることもお構いなしにけんかをしている。主に怒りを撒き散らしているのは、 ハイティーンの黒髪の少女。都立陣内高校の白い制服を身につけ、気丈そうな眼差しに 怒りを溜めている。 彼女の名前は、千鳥かなめという。 ウィスパードという特殊能力者である彼女は、秘密の軍事組織ミスリルによって 保護観察されている身の上だ。そして、その保護観察護衛の任務に当たっているのが 相良宗助軍曹、冒頭のソースケである。 「どうにもこうにも言ったとおりだ」 対する男は、冷笑を浮かべたまま淡々と起こったことだけを告げる。身なりの整った 大学生に見える彼は、実は女性である。宗助と同様の軍事組織ミスリルに所属する情報部の 一員、レイス。その変装技術にはいつものことながら舌を巻くばかりだ。 彼、いや、彼女はホットのブラックコーヒーをおいしそうに啜ると、満足そうな息をついた。 「かなりの広範囲を巻き込んでドボンだったそうだな。 本人の遺体はおろかARXの残骸すら発見できなかったそうじゃないか」 彼女、相当に相良宗助のことを嫌っている。スナイパーライフルで狙撃する振りをし 宗助を破壊活動に幾度となく従事させたことだってある。その彼女としては目の上の たんこぶのような宗助がいなくなって清々している、といったところだろうか。 「身辺警護の心配をする必要は無い。いずれ陸戦隊の誰かが新しく派遣されることになるだろう」 彼女は、この話はここまでだと言わんがばかりに席を立つ。 「待って」 震える声で視線を伏せたかなめを見、所詮は小娘かと鼻で笑いながらレイスは言う。 「ふん、まだ何か用があるというのか?」 「報告書、持っているんでしょ?」 「仮に持っていたとして、渡せると思っているのか?」 かすかに脅しをこめた声でレイスはかなめの要求を跳ね除ける。しかし、レイスの健闘は ここまでであった。かなめは暗い視線のまま彼女の袖をつかみ、ぎろりとレイスを見据えると、 歴戦の情報部員ですら背筋に悪寒が走るような声で言った。 「いいの?あんたの秘密、ばらしちゃうわよ…」 ピシ。レイスはぎこちない動きでかなめを見、そして凍りついた。 携帯電話を片手に、微笑むかなめ。 今にも発信ボタンを押そうとしているその連絡先は、どこだろうか。 たしか、この娘は西太平洋戦隊の戦隊長と個人的にも仲がよかったと記憶している。 「………」 わずかばかりあいだ、打算と計算とプライドを秤にかけて、無言のままもとの席に着く、レイス。 「報告書、持っているんでしょ?」 獲物をいたぶるネコのような目でレイスを見つめながらかなめは言う。自身が追い詰められた 獲物であることを自覚し、ふつふつと湧き上がる怒りを押さえつけながら、彼女は機密書類を テーブルの上にたたきつけた。 ページ数にして数百を超えるその書類にパフェをぱくつきながら目を通していたかなめは、 一点に注目すると、スプーンを放り出し、書類とのにらめっこを始める。 レイスが3杯目のコーヒーを飲み終わる頃、得心したことがあったのか、かなめは勢いよく 立ち上がると書類をかばんに押し込んで喫茶店をあとにしようとした。 「まて」 背後からかけられた声にかなめは剣呑な視線を向ける。 「とめたって無駄よッ!」 「そんなことはわかっている」 だったら何よと、かなめが口を尖らせたところで、レイスは伝票とすでに空になったパフェの 容器を指差して言った。 「自分の食った分の代金ぐらい置いていけ」 12月10日 09 00 ファー・ジ・アース アンゼロット宮殿 「こんにちは、柊さん。今日もいいお天気ですね」 地球を臨むテラスを背後に豪奢な椅子に腰掛けたローティーンの少女が言う。黒いシックな ドレスに身を包み、白いティーカップを片手に微笑む彼女の名前はアンゼロット。 世界魔法協会の首魁であり、この世界の守護者でもある。 世界の守護者。それは文字通り世界の守護をになうもの。異世界からの侵略者を撃退し、 世界を護るものである。 異世界から訪れる侵略者、名をエミュレイター。 この世界、ファー・ジ・アースに満ちる生態エネルギープラーナを目当てに現れる彼らは、 はるか昔に忘れ去られた神話上の生物の姿をとる。そして、世界と異なる常識で構成された 彼らには一般的な常識の支配下にある武装や兵器では一切傷つけることができない。彼らを 傷つけることができるのは、彼らと同様にはるか昔に忘れ去られた魔法の力を扱うものたちだけだ。 人知れず、魔法の力を使い、世界を護る彼らを、夜闇の魔法使いナイトウィザードと言う。 そのナイトウィザードを取り仕切る人物こそが、アンゼロットなのである。 謁見の間のような間取りのこの広間の中では、軍服のような赤いユニフォームに身を 包んだ者が儀仗兵のようにずらりと整列している。彼らの名前はロンギヌス。 アンゼロット直属の精鋭部隊だ。 そんなロンギヌスに囲まれるように、彼女と向かい合う場所に一人の少年がいた。 「ああ、気分のいい一日だったのにてめぇのせいで一気に最悪になっちまったよ」 少女に向かい合う薄汚い格好をした学生が青筋を立てながら答える。学生かばんを 大事そうに抱えていることを除けばどこにでもいそうな貧相な男子学生だ。 とはいえ、この宮殿にいたるまでの経過を考えればある意味当然の反応ではある。 いつもどおり幼馴染と一緒に登校しようした彼は、その登校途中で突如足元にあいた 《トンネル》から下水へとダイブ。下に待ち受けていたロンギヌスたちに拉致されたのだ。 なお、一緒に登校していた幼馴染は、ご飯までに帰ってくるのよー、とまるで日常の 一風景であるかのような対応をしていたことを追記しておく。 「あら、柊さん。今日はいつに増して臭いのですね?」 「てめぇが下水道から拉致したからだろうがぁああああ!?」 「まぁ、そんなに声を荒げなくても聞こえていますわ」 柊と呼ばれた少年の非難にアンゼロットは愛らしく小首をかしげて答える。 ちなみに、まったく悪びれている様子も無い。きっと悪いとすら思っていない。 この少女はそういう人物である。 「そんなことはどうでもいい!アンゼロット、今日はなんのようだ!?また世界の危機か!? それとも厄介なエミュレイターでも現れたかっ!?そうじゃなかったら俺を学校に行かせろーっ!?」 無駄と知りつつわめき散らす柊に、アンゼロットはため息をひとつつくと、ハンドベルを片手に答えた。 「しいて言うなら2番目が近いでしょうか。 百聞は一見にしかずといいますし、とりあえずごらんになっていただけますか?」 ちりーん。 ハンドベルが鳴らされると同時に柊の立っている床板が開き、彼の体は自由落下を始めた。 「またこんなことになるのかよぉおおおおっ!?」 もはや落とされなれたなぁと感じながら、暗いダストシュートのような空間を落ちながら考える。 直接戦えとか潜入しろとかいう話ならば何度となく聞かされてきたが、今日のこの対応はどうだろう。 拉致手段こそいつもどおりであるが、話の内容にはどうにもいつもと違う雰囲気が漂っている。 ほどなくしてダストシュートの終点へと到着する。狭かった視界が一気に開け、眼前に広がった空間、 その中心に鎮座しているものを認識し、柊はうめくようにつぶやいた。 「なんだこりゃ…」 スポットライトに照らされ、暗闇の中に浮かぶのは、全長8メートルを超える機械の塊。 しかし、そのフォルムは人間を模したようであり、機能美に彩られた全身からは自身が 戦闘のための兵器であることを主張しているようだ。表面の装甲にペイントされた色は白。 ところどころに青いラインが入れられ、水あるいは風のようなイメージを連想させる機体だ。 柊の持つ語彙でありていに表現するならば、漫画やアニメで登場するような巨大人型ロボット。 そこまで考えたところで、中空にアンゼロットの姿が映し出された。 「これは、先ほど世界結界を突き破って現れたものです」 「エミュレイターか?」 「広義の意味ではそうでしょう。しかし、これ自体では単独で動くことができないようなのです」 「つまり、あれか、中のパイロットに相当するやつがいない?」 「まぁ、今日の柊さんは冴えていますね?そのとおりです」 「一言余計だ!それで、なんなんだよ。俺はメカニックじゃねえぞ。 お前んところの科学班に調べさせりゃいいだろうが」 「ええ、すでに組成や技術レベルなどは判明しています」 「だったらどうして俺を呼ぶっ!?」 「AI部分がブラックボックス化していて手がつけられないのです」 「はぁ?それがどうして俺と関係して来るんだ?」 アンゼロットは花がほころぶように微笑い、柊に言う。 「あら、柊さんはおあつらえ向きのものをお持ちじゃないですか」 「はぁ、なんだそれは…っておい、まさか…」 「ええ、そのまさかです」 「その設定生きているのかよぉー!?黒歴史じゃねぇええのかぁあああっ!?」 柊蓮司、心からの絶叫。 しかし、半時間後には彼は二度と会いたくない人物との再開を果たすことになる。 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/8297.html
NIGHT WIZARD The 2nd Edition Character Sheet TXT Ver1.2 キャラクター名:廿楽坂麗櫻 プレイヤー名:リリ 種族:人間 ワークス:? 年齢/性別:女性/24 髪の色:黒 瞳の色:群青 肌の色:黄 身長/体重:230㎝/82㎏ ウィザードクラス:同調者 6LV スタイルクラス:ヒーラー 3LV 属性:〈天〉/〈風〉 総合レベル:9LV CF修正値:3 プラーナ 内包値:-- 解放力:-- 基本能力値 ベース 成長値 現在値 基本能力値 ベース 成長値 現在値 【筋力】 6 -- 6 【知力】 8 -- 8 【器用】 9 -- 9 【信仰】 10 -- 10 【敏捷】 4 -- 4 【知覚】 8 -- 8 【精神】 8 -- 8 【幸運】 10 -- 10 戦闘値 ベース クラス修正 特殊 総合 未装備 装備 最終戦闘値 【命中】(器用+知覚)÷2 = 8 2/2 -- -- 12 -- 【命中】 -- 【回避】(敏捷+知覚)÷2 = 6 1/0 -- -- 7 -- 【回避】 -- 【攻撃】(筋力+器用)÷2 = 7 2/0 -- -- 9 -- 【攻撃】 -- 【防御】(筋力+信仰)÷2 = 8 1/2 -- -- 11 【防御】 -- 【魔導】(精神+幸運)÷2 = 9 2/3 -- -- 14 -- 【魔導】 -- 【抵抗】(敏捷+幸運)÷2 = 7 1/1 -- -- 9 -- 【抵抗】 -- 【魔攻】(知力+精神)÷2 = 8 2/2 -- -- 12 -- 【魔攻】 -- 【魔防】(知力+信仰)÷2 = 9 1/3 -- -- 13 -- 【魔防】 -- 【耐久力】 = 31 3/3 -- -- 37 -- 【耐久力】-- 【魔法力】 = 34 4/4 -- -- 42 -- 【魔法力】-- 【行動値】(筋力+敏捷+知力+信仰)÷3= 9 7/3 -- 9 28 -- 【行動値】-- 【移動力】 ベース 特殊能力 未装備 装備 最終値 (未装備状態【行動値】)÷10+1 = 3 -- 3 -- --Sq ■ライフパス 出自:-- 特徴:--/-- 生活:-- 特徴:--/-- コネクション/関係 --/-- --/-- --/-- ■特殊能力 名称 :SL: タイミング : 判定値 :難易度: 対象 : 射程 : 代償 :効果 汎用 : : : : : : : : 《月衣》 :-: 常時 :自動成功: なし : 自身 : なし : なし :所持品を隠せる。マイナーアクションで飛行できる。(代償:1D6MP) 《月匣》 :-: 常時 :自動成功: なし : 自身 : なし : なし :月匣を展開できる。 《蘇生の光》 :-: オート :自動成功: なし : 単体 :3sq:1プラーナ :対象が行う[[生死判定]]に自動成功 1シーンに1回 《代償軽減:付与》 :3: 常時 :自動成功: なし : 自身 : なし : なし :属性付与の魔法の消費をSL分下げる 《サポートアタック》 :5: オート :自動成功: なし : 単体 : 武器 :3カウント :対象がダメージロールを行う直前に使用 達成値にSL×3 《世界記憶Ⅱ導引口訣》 :3: マイナー :自動成功: なし : 自身 : なし :3MP2HP:メインプロセスの攻撃、魔攻、治癒力ジャッジにSL×4 《得意能力》 :1: 常時 :自動成功: なし : 自身 : なし : なし :世界記憶Ⅱ指定 《記憶深化》 :1: マイナー :自動成功: なし : 自身 : なし : 1プラーナ :そのシーン間世界記憶で取得したスキルのSL+2する 《世界記憶Ⅴ幻想舞踏》 :1: オート :自動成功: なし : 自身 : なし : 1プラーナ :行動値以外のジャッジのダイスを強制C Fの場合使用不可 内包プラーナ-1 《メディウム発現》 :1: オート :自動成功: なし : 自身 : なし : なし :メディウム装備可能 内包-1プラーナ 《バーストオーダー》 :1: メジャー : 抵抗 : 魔導 : 範囲選択1 : 武器 : 4MP :範囲選択1にメディウム攻撃1ラウンドに1回 ■魔法 魔法記憶容量[【知力】+総合レベル]: 名称 :LV:種別: タイミング : 判定値 :難易度: 対象 : 射程 : 代償 :効果 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ■武装/魔装 重量上限[【筋力】+総合レベル]: 魔法装備可能レベル合計[【知力】+総合レベル]: 名称 :種別:部位:重量/LV:命中:回避:攻撃:防御:魔導:抵抗:魔攻:魔防:耐久力:魔法力:行動:移動: 射程 :備考 : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : 合計 : : : / : : : : : : : : : : : : : : 武装/魔装 ■所持品 月衣収納上限[【筋力】×2+GL]: 名称 :重量:効果 : : : : : : : : : : : : : : ■設定 ・ ・ ・